坂の上の雲

2006年01月30日 風の戯言

 「坂の上の雲」を読んでいる。
 今、旅順が陥落しバルチック艦隊がインド洋に差し掛かっている。
 明治という時代が浮き出てくるようだ。ある意味眩し過ぎるような時代にも、この国の変わりようのない病理が見えてくる。
 司馬遼太郎は何が言いたかったのか?
 彼が「ノモンハン」を書いていれば、いや、やはり書けなかったのだろうな、とそんなことを考えている。

 組織の中の「私」の問題なのかも知れない。
 組織の行動原理に私情を優先させたらどうなるか。価値基準を明確にし行動することの重さと、その反面の虚しさ。

 南無阿弥陀仏、だな。