バラ一輪

2007年06月10日 風の戯言


 不安定な気象条件で各地に落雷や大雨注意報が出ていたけれど、鯖石はたいした雨もなく一日が無事過ぎたようだ。近くのコミュニティのグランドでの地区の運動会も予定通り終わった。
 八石の山頂は低い雨雲に覆われ、水田には早苗が勢いを増し、家々の庭には色とりどりの花が咲いている。
 畑の隅の、パイプ車庫の骨組みを転用した棚に白と薄紅色のバラが咲いている。優しい色の、この花が好きだ。

 根からの自然人なのか、忙し過ぎると身体の時計が追いつかず、時間調整しないと通常時の完全燃焼できなくなる。山を眺めたり庭を弄ったり、そんな時間が俺にはどうしても必要らしい。
 久し振りに畑に目をやると、胡瓜、茄子、トマトの苗が根を下ろし、早くも小さな実をつけている。早過ぎる実は木を傷めるので摘んでやる。折角、頑張って花を付けたのだろうに・・・。
 暦の上では明日入梅。立春から135日目という。早過ぎるような気がする。
 
 梅雨の香のしじまの花の白さかな       壷泡