奈良の旅

2007年11月05日 風の戯言


 随分と昔からの夢だった奈良を旅してきた。
 高校の修学旅行と、写真館への営業に行っただけで、ゆっくりとお寺や仏像を眺める余裕はなかった。
 今回も正倉院展を見に出かけたのだけれど、宿が興福寺の隣で、檜風呂からライトアップされた五重塔が見えるという幸運に恵まれ、東大寺の大仏殿、正倉院は散歩の範囲で拝観できた。
 今生の思い出に法隆寺と薬師寺、唐招提寺を訪れ、思い残すものはなくなった。

 途方もないエネルギーを吸収し、そしてまた途方もないエネルギーを時代を超えて発散し続けている仏教芸術に接し、日本という国と、人間という不思議な存在に思いを新たにした。