創風 20年

2008年01月31日 風の戯言


 今日、1月31日、創風システムの第20期が終了した。
 45歳、建設現場から情報産業に転じ、有限会社設立の300万円も自力で用意できなかった起業時を考えれば、コンピューターとネットワークの勃興期に兎にも角にも20年生き延びてきたことはもっと自慢してもいいような気がしてきた。
 そしてそのことが可能だったのは、嘘偽りなく人の温さと信頼のネットワークだったことに今更ながら感動する。
 素晴らしい社員達と、忍耐強く私達を育ててくれたお客さん、どんな時にも勇気付けてくれた友人達、そして家族と兄姉、姪と甥と、コロとラン、そして八石の山波の美しさ、まだまだ多くの人たちが見守ってくれていたことを俺は忘れたことは無い。社長室には小さな仏壇があり出社時と退社時は水を供え手を合わせている。時に「助けてくれ」と叫びだしたい時もあるけれど、普段は嘘偽りのある生き方をしてないぞ、との確認だけ。それがどれほどの意味のある行為なのか分らないが、今は習慣になっている。
 まだまだボロクソだが、やがてみんなから「よかった」と言って貰える会社になりたいと思う。

 今日八幡開発社長の飯塚悦平さんと久し振りに酒を飲んだ。彼から夏目漱石の「四人称」の話を聞いた。?っ感じだが、自分の思考や行動を見つめているもう一人の自分、と言うことらしい。調子に乗ってバカなことをやっていると、後ろ頭の方向から「おいおい、いい加減にしろ」と叱責を飛ばすもう一人の自分、それがそうなのだという。
 人生、変なもんだが、生きていることのそれなりの充実感はある。軽やか、ではあるが・・・。