2022年12月06日 風の戯言


死に損ね逃げ遅れて漂う赤トンボ  草風

写真は今熊から

米山さんが中腹まで薄っすらと白くなっている。
まだ根雪になるには早いが、田圃の道を歩いていると冷たい風が頬を撫でる。

川沿いの土手の草藪から、アキアカネが弱弱しく飛び立つ。
彼・彼女達も田植えの頃に生まれ、気温の涼しい深山で夏を越して秋の人里に現れるという。