お墓参り

2012年08月13日 風の戯言


 気がつけば、お盆になっていた・・・そんな感じがする。
 70歳になって、やっと何かが見え始め、それを自分の言葉にし、人に伝える・・・言えばそれだけのことだが、中々出来ないでいる。
 要は言葉の定義が曖昧なのだ。「失敗の本質」の解説本を読んでいて少しづつ見えてきたモノがある。恥ずかしい話だが「戦略」という言葉をよく使うが、『戦略とは「目標達成につながる勝利」を選ぶこと』とすると判りやすいようだ。
 この休みは、それを探し求める時間になりそうだ。

落日燃ゆ

2012年08月08日 風の戯言


帰宅しようと会社を出たら、街の屋根越しに夕陽が映えていた。。
海で夕陽が見たくなり、信号待ちでイライラしながら浜辺に着いたら、水平線に横たわる雲に隠れそうになっていた。

世の中は波瀾万丈だが、夕陽は何時も美しい。

カサブランカ 満開

2012年08月02日 風の戯言


夏は暑いに決まっている。
   なぜなら、「夏」だから・・・。

高校の頃、山登りに夢中になっていて、7月下旬から8月上旬が一番天候が安定し、山登りに適している、と教わった。数学教師の関先生が山岳部の担当で、残雪の焼山を笹倉温泉から詰めたり、北アルプスの縦走が今も貴重な思い出になっている。雪渓の上のテントの中で、焼酎の味を覚えたのも先生のお陰だった。先日、古い山の仲間から先生の訃報が届いた。

数学の時間に、方程式を黒板に書いたまま黙り込み、そのままで1時間が過ぎたことがあった。
「数学は理論では無くて感だ。常にやっていないと勘が狂って解けなくなる」
その一言で授業は終わった。55年近い時間が過ぎているのに、そのときの感動は、今も蘇ってくる。
先生のお陰で、自分の人生が変わってきたことに感謝している。

夕方の庭に、カサブランカが満開になっていた。
連日の暑さの中で、この花が静かな時を与えていてくれる。

カサブランカ

2012年07月29日 風の戯言


庭の片隅に白いユリが咲いている。
俺には「百合」も「カサブランカ」も区別は出来ない。
女房は「カサブランカ」だという。
親分がそう言うのだから、そうしておいた方が無難だ。

ただ、ストーリーも何もかも忘れたが、随分と昔に見た同名の映画からは胸を抉るような懐かしさが込み上げてくる。
ハンフリー・ボガード、イングリット・バーグマン・・・インターネットを見ていると、過ぎ去った時間が夜の空から舞い降りてくる。
机の脇のCDから「ララのテーマ」が流れている。
時代は違っているけれど、過ぎ去った時間が、部屋の中に満ちてくる。

今日は7人兄弟姉妹の一番上の姉の90歳の誕生日。
いろいろなことを思い出している。

静かな夏

2012年07月22日 風の戯言


休日なのに、一日中会社にいたら疲れた。
平日は朝から夕方まで社員やお客様と会っているので、雑然としたアタマを纏めるのは早朝と休日が良い。
本当はゴルフでもして健康とストレス解消に努めるべきだろうが生来の貧乏性は働くことの方が楽しい。世話がやける。

世界的な経済変動期、いやもっと文化の変わり目なのだろう。

庭に、随分と前からこの花が咲いている。
花の名前を知らない。

静かに夜が更けてゆく。