梅雨空

2010年06月29日 風の戯言


 俄かサッカーファンとしても落ち着けない。
 今夜はパラグアイ戦、少し押され気味な感じ。ファンの方も心理戦で、テレビ中継のコメントは皆「いい子」。全ては「時間」が解決するのだが、落ち着かない。今、ハーフタイム。

 今日は新潟経営品質協議会によるリコー近藤社長の講演会。柏崎出身、新潟大学工学部出身の社長の話は面白かった。環境問題に組織を挙げて取り組む経営スタイルは絶賛もの。冷徹に現在の経済状況、転換期に来た環境問題を分析しながら今後の経営テーマを追っている。

 新潟からの帰りは皆で私の車に相乗りしてワイワイガヤガヤ。楽しい帰路ではあった。

静かな夜に

2010年06月26日 風の戯言


 寝静まった静寂の中で、ギター・デュオの古いCDを聴いている。

 慌しい仕事の時間。
 生産性本部の講師を招いての産大寄附講座。
 講師を囲んでの、今と昔の話が交錯する懇親会。
 仲間だけのフィリッピン・パブの2次会。
 「経営品質は飲む事と見つけたり」、か。
 自分で仕掛けたのかも・・・。

 全ての夢想を捨てて、音の世界に漂流する無性の寂しさ。
 「無の世界」へ我を導く音達の調べの優しき。
 魂の、水の底に沈んだ様な感情を抑えた古い曲に自分の全てが引き寄せられていく。

 音楽、とは不思議な・・・何なんだろう?

グミの実

2010年06月22日 風の戯言


 庭にタワラグミの木があり、たくさんの実をつけている。
 渋みの強い味は、今は少し敬遠している。子供の頃は夢中で食べたものだが・・・。桑の実と、崖に生える「さがりイチゴ」が懐かしい。

 グミは蛍の季節でもある。
 最近は見に行かなくなった。

 いつの間にか6月も末になって、柏崎の花火祭が近くなった。尺玉100発同時打ち上げ、海中スターマイン、尺玉300発の連続打ち上げ、数多くのスターマイン等近年は目の肥えたファンも多くなったとか。当社も「黄金尺玉10発同時打ち上げ」を奉納する。
 今年は「越後風船共和国」の仲間達30人と賑やかな花火桟敷を楽しむ予定だ。携帯で誘うと二つ返事で「行くっ!」と喜んでくれる。空を翔る命懸けの遊びを共にしてくれた、30年以上の付き合いというのも、自分の宝物だ。

ぶどう村 夢の痕

2010年06月21日 風の戯言


 「ぶどう村」の社長になり損ねた未練が残っている訳ないが、時折刈羽三山、米山、黒姫、八石の山波が一望できるぶどう村に車を走らせる。自宅から3分もあれば山に着く。
 車を止めれば、180度山に囲まれ、人家は見えない。新緑の山波が美しい。
 
 リクライニング・ベットを下ろし、風だけが遊ぶ元のブドウ畑で、故郷の山に囲まれて静かな時間を過すのは何にも変えがたい至福の時間でもある。

 ローソンの新浪剛史社長が文春のエッセイに「経営者の性」として「全てに合理的な必要性を求めてしまうけれど、経営者的、合理的な思考を一旦止めてみると「時間」が見えてきた」、と書いている。
 「理屈で無いもの—文化こそ何かと息の詰るような社会に必要なのだ」、と。

 一流の経済人は茶室が似合うのだろうが、少し認知症の始った自分としては、時間を忘れて山を眺めている幸福は何にも変えがたい。

 故郷の山は、風達が時折こちらの様子を見に来るだけ。中に、心配そうに静かに顔を見てゆく風もいる。

 山は静かで、この静寂の中に埋もれている時間が好きだ。

雨の季節

2010年06月18日 風の戯言


 「チェ・ジュの妖しい水」と呼んでいる富士山で採取される水がWHO(世界保健機構)で認定される、という内部情報がNHK7時のニュースで公開される、との情報を得た。
 馬鹿言ってんじゃないよ、ありえないだろう、でもマスコミに公開されたらウハウハだよね、ナンテ無責任な話をネタにM氏と新花町の飲み屋に集合した。
 結局、ガセネタに振り回された、と言う事でしかないが、久し振りに病み上がりの二人が酒を飲めた、その事がうれしかった。俺は仮病みたいなもんだが、彼は2ケ月の入院後なので心配はしていた。大丈夫 ! 大丈夫 !

 柏崎はエンマ市も終わり、季節は夏に向かう。
 梅雨空の蒸し暑さが戻ってきた。
 田圃に早苗が根付き、日に日に緑を増して行く。
 八石の山に雲がかかり、この時期特有の姿を見せている。

 雨の季節は、人の心を静まらせる。
 窓から濡れた夜の庭を見るのもいいもんだ。

 雨音を聞きながら、頭の中で文章が生まれて行く。