教養とは何か

2006年04月14日 風の戯言

 あの人は教養がある、とかないとか言う。
 教養とは何か
 ある本にこんな書き方がしてあった。

 「教養」とは人の心を温かくする心だ、と。

 いい言葉だと思った。役に立たない知識の中でも飛び切り役に立たない知識を教養というのかも知れない。無関心な人にとって見れば何の価値もない話だが。人の心を温かくする・・・人は後ろ向きでは歩けない、だから前を向いて歩く勇気を分けてくれる人に共鳴するのだろう。

 今の今まで、人は死んだら無になる、という原始仏教に惹かれてきた。日本の仏教は元の仏教とは違う(富永仲基)けれど、それは間違いではなく日本人の優しさに合わせたものだったのか、と今理解できた。

 これからは心の時代だ、なんて言う。
 心とは感情とは違う、未来に対する意志なのだろう。最近の経営学セミナーで「想い」という言葉が出てきて戸惑った。近代経営学では計量化出来ないものは排除していたはずなのだが・・・上部構造は下部構造に依存する・・・何処かで聞いた事のある言葉で説明していた。世の中変わっているんだな。