中締め

2006年06月10日 風の戯言


 懇親会など酒席の最後を「中締め」と称し正式な会の終了を告げる儀式?がある。単に「締め」のことだが、そこは日本人らしく「もし都合が良かったらもう少し召し上がっていって下さい」との心遣いが感じられ、いい習慣だと思っている。
 昨日、銀行さんの会社説明会の後立ち席での懇親会があり、その「中締め」を命じられた。光栄な役なのだろうが、正直言えば苦手だ。素直に形式どおりに出来ない性格の捩じれに嫌気を感じることも多いのだけれど、綺麗に纏めないと「世間知らず」になってしまう。正式儀礼の中に新鮮味を・・・自己アピールの機会でもある。そこで・・・
 
 「ご指名を頂きましたので、僭越ではございますがこの会を締めさせていただきます。
 ただ、銀行さんの会なので「バンザイ」だけはしたくない。三本締めは疲れる。関東一本締めは手抜きだ。
 よって越後二本締めを行います。米俵を縄で絞める作業から、米所越後に伝わる中締め、越後二段締め、参ります。
 よー、バン、バン」

 みんな喜んでくれたけど、これで良かったのかな・・・