木の芽ほぐれ

2007年04月24日 風の戯言


 新入社員が入って来、子供たちの新学期が始まり、県議選が終わり、桜の花が咲き、市議選も終わって、いつの間にか世の中はゴールデンウィーク間近になっていた。

 朝まだき、なんの気を起したか一人散歩に出かけた。一流の経営者達が朝の時間を大切にする、と言う記事を思い起こしたのかも知れない。冷気の中に八石の空の輝きが増し、鳥達の群れが姦しく囀り続けている。
 情けない思いも怒りも押し込んで、住み慣れた山野の朝を楽しんでいる。

 「人は見たいものしか見ない」という。塩野七生も玄侑宗久も良くこの言葉を引用する。見たいものしか見ない人たちに未来予測による危機管理というのは理解不能なのだろう。未来は意思を持った人の現実の積み重ねでしかないが、歴史に興味を持てば、時間の経緯の延長線としての未来の予測は出来る。カッサンドラの法則は悲しいけれど、人はまたそこで救われるのかもしれない。
 まぁ、ブツブツ言ってもしょうがない。粘り強く、諦めることなく明日の奇跡を信じ、今日を精一杯に生きる、それしかないなあ。