畑始めの儀

2007年05月01日 風の戯言


 人間は出自が動物であり、現在もその1種であることに、当然のこだが、変わりはない。
 動物である以上生命を繋ぐ為に食物を口にしなくてはならないし、その生命を燃焼しつくす為には、心身ともに健康でなければならない。
 口にする食物は自然界の恵みであり、その事を神に祈り、口に出来ることのありがたさを神に感謝しなくてはならない。人間は他の生命を「戴き」自らの生命を紡いでいる。「戴きます」「ご馳走様でした」「ありがとう」は日本人が自然と共に、感謝の意を込めて生きてきた証でもある。
 テレビで「グルメ」を主題にした番組が多すぎるが、時折食物を口に出来るありがたさと意味を教えてやって欲しい。

 まぁ、そんな気持ちを込めて柏崎市高柳町(ちょう)荻の島の環状集落真ん中の田圃を借りて「畑始めの儀」を執り行ってきた。有機肥料・減農薬を7年続けている田で味噌用の大豆を創りたい。神に献上する味噌と味噌漬けをここで作ってみたい。

 直会は「じょんのび村」で夜の更けるまで続いた。

 きっとみんなの気持ちを乗せたとても美味しい味噌が出来ると思う。飲みながら、収穫祭の秋祭りの準備が進められていた。

 全ては神と共にあった。そうなんだ!、と思う。