死について

2008年01月22日 風の戯言

「吾死なば焼くな埋めるな野に晒せ痩せたる犬の腹肥やせ」
 小野小町の辞世の句と伝えられるこのヤケクソみたいな和歌?が気になっている。人間なんて動物の一種でしかないのだから肉体が滅びたら魂も何もないわけだけれど、そうは問屋が卸さないのが人間らしい。
 原始仏教ではその辺は割り切っているのだろうけれど、やっぱりそれじゃ落着かない。あの世だのこの世だの、はたまた天国地獄に極楽だのと無知な民衆を脅して、魂の救済と称して金と命を取り上げていた宗教的熱狂者は凄いと思う。
 イスラムなんてジハードで自爆でもしたら70人の処女が待つあの世にいける、なんてもう歌舞伎町でも「かなわねぇ!」って世界だね。しかし、ほんとかな?
 キリスト教は「復活」を信じさせているから火葬も出ないんだろうけれど、それじゃ埋葬する場所もなくなってくるから7年も経ったら掘り起こして別な人を埋めてもいい、ナンテどこかで読んだな。みんな最後の審判の日に復活するんだからそれでさえ込み合っている地球上はもう生身もキョンシーもごちゃごちゃになる・・・大変だ。
 みんなも「オレオレ詐欺」みたいなのに騙されている。デモなんか信じていないと落着かないという人間は、やっぱり可愛いのかも知らない。
 あれ? もしかしてリサ・ランドールの理論物理学でいう5次元の世界なんて新手の詐欺なんかも知らないね。テレビで蔓延る怪しげな占い師を、まさか本気で見ている奴もいないだろうけれど、結構この世界は受けるのかも?