遅い春

2008年04月13日 風の戯言


 鯖石の桜も咲いて、雪国の遅い春がやってきた。
 花冷え、と言うのか残念ながら少し寒くて夜桜見物の勇気は湧かない。古い昔の引き出しを開けて、艶やかな高田の夜桜の光景を思い出している。
 海外事情に詳しくないから何とも言えないが、一つの花の開花に国民こぞって狂気乱舞する、なんて国はどこかにあるんだろうか。何にでもケチを付けていれば偉そうに見えるクニとすれば罰当たりかもしれないが、やはりこの国の自然も人間も素晴らしいと思う。
 四季、と言うより正式には24節気なのだろうが、俺は八季という言葉が好きだ。少しづつ時は巡り繰り返すけれど、二度と帰らない人生の季節。

 11日夜は社内だけでごく内輪に20年を祝った。みんなが春の一時を楽しそうに過してくれた。これからどうするか? せめて今日一日は何も考えないことにしたい。