寒山

2008年12月08日 風の戯言


 週刊文春12月11日号に細川護熙が寒山の詩を紹介していた。

 茅棟 野人の居
 門前 車馬疎なり
 林は幽かにして偏に鳥を聚め
 峪潤くして本より魚を蔵す
 山果 児を携えて摘み
 阜田 婦と共に鋤く
 家中 何のあるところぞ
 唯だ1床の書あるのみ

 俗世を離れた晴耕雨読の田舎暮らし。南宋の画のようだ。藍沢南城の「南条村」と重なり、穏やかな時間が過ぎて行く。
 12月、晴れた日の青空は何にも勝る。