宮沢正雪句集「柏崎」出版祝賀会及び新春句会

2009年03月14日 風の戯言


 季語は「鰆-さわら」 
 早速「荒海や さわらぬ神に 祟りなし」なんて好道の駄洒落句が飛び出したりして新春句会はのっけから波乱模様で始まった。
 13日、芭蕉縁の「天屋旅館」で新潟工科大学教授宮沢正幸(俳号 正雪)の処女句集「柏崎」の出版を寿ぎ、祝賀会を開いた。
 発起人代表に松村商工会議所会頭を担ぎ、経済人、大学教授、団体職員など、どちらかと言えば「一直線」でない人たちが集まり、専門が情報通信ネットワーク、産学交流センター長を兼ねる宮沢教授が宝生流謡曲、能に遊び更に「夏木」同人として俳句にとウィングを拡げているのを酒の肴にしてしまおう、と言う楽しい企画。
 一渡り夫々の面識と酒が回ったところで、そう「宴たけなわではございますが」新春句会に急遽切り替え、選ばれた季題は前述の「鰆」。
 駄洒落に脳を掻き乱されながら、普段無縁な作句に脂汗を滴らせている。何とも楽しい風景ではありました。
 
 作法通り、夫々の句を一枚にまとめ、選句に入る。投票の多い順に天地人が決まり、テレと後悔の入り混じった初体験句会は終わった。いゃー、疲れたね。楽しかった。

 最期は宮沢先生の謡で締めて散会。本当はこんなところで「三階節」が歌われたんだろうな。