岩室成人病検診センター

2009年04月17日 風の戯言


 静かに「時」が流れている。
 久し振りにランちゃんの散歩に付き合い、何時ものコースの小学校の裏の崖に「わらび」を見つけた。一握りだけ頂いて、後は次の人の楽しみに残しておく。それが此処に住む人の掟。春の山は「酒の肴の宝庫」。
 春は駆け足で過ぎて行き、もの音の消えた夜は深い霧の中に沈んでいる。家の裏の田圃からカジカガエル?の合唱が聞こえてくる。何と素晴らしい土地だろう!

 昨日は多少の懸念を抱え、岩室の検診センターで検査を受けてきた。今更なんの病気が見つかっても手術する気もないが、知らないで無駄な時間を過したくもない。人はいずれ去り行くもの。散り際はジタバタしたくない、と思っている。
 センターの隣に小さな神社があり、その桜が見事に散っていた。風もなく、落ちた花びらが一面に敷き詰められたようで、異空間を作っている。いい風景だ。

 さまざまな事おもひ出す桜かな       芭蕉

 検査結果は良好で、ただ肝機能だけが弱っているらしい。らしい、ってのは自覚しているが、改めて、したり顔で、「酒を止める様に」って言われたって、そりゃそうはいかねえ。最近は正気でもそうなんだが、俺から酒と呑んだ時の大法螺を取っちまったら何にも残らねぇ、んだ。
 うん、まだ自覚しているうちは大丈夫 !