稲虫送り

2009年07月14日 風の戯言


 7月14日は稲虫送り。
 田圃の苗が根付き、害虫が点き始める時期。豊作を祈願し村中一斉に松明を灯して「稲虫送れよー、鳥越まで送れよー」と大声で叫びながら鯖石川の堤防を練り歩く。
 昔は橋の上から松明を川に投げ込んだように記憶しているが、今は堤防に設えた「どんどん焼き」のようなやぐらに火をつけてはやし立てていた。
 久し振りに、何か長閑な風景に出会い何となく嬉しい。土方をやっていたときの「おっかさん」達の顔も見え「社長止めたんならまた皆で会おうサ」なんて声を掛けて貰ってまた嬉しくなった。あちこちの現場で泥まみれになって働いていた頃からもう40年が過ぎている。