坂の上の雲

2010年12月04日 風の戯言


 「坂の上の雲」に流れるサラ・ブライトマンの「Stand Alone」が何処からか聴こえてくる。人間の寂しさと必死になって放すまいとしている「何か」を、あの透明な、人の声とは思えないソプラノが鷲づかみにしてくる。
 司馬遼太郎の「坂の上の雲」−日露戦争の旅順口-第2回旅順港封鎖作戦に「千代丸、福井丸、弥彦丸、米山丸」の船名が出てくるが弥彦丸、米山丸は柏崎と縁の深い小樽の板谷商船の船であったという。越後タイムス前主幹吉田昭一氏から聞いていた話で、いろいろな資料で確認している。
 貴族院議員、参議院議員板谷順助は柏崎市四谷の出身。

 話が逸れた。
 「まことに小さな国が、開花期を迎えようとしている」
 この本の冒頭に書かれた一行だが、歴史を振り返ってみると、現在が如何に多くの困難を乗り越えてきたかが実感させられる。生成発展、この言葉の深さ。

 明治維新が1868年
 日清戦争が1894年(明治27年7月〜28年3月)
 日露戦争が1904年(明治37年2月〜38年9月)
 一次大戦が1914年〜1918年
 二次大戦が1938年〜1945年
 そして2010年が間もなく閉じようとしている。