第35回 風船一揆
23日は麻布十番で些か飲み過ぎ、24日は新発田でしこたま飲んでしまった。長い命じゃない、日本酒の美味さに沈没するのも他愛もなくいいものなのだろう。
今日は小千谷風船一揆。35回目になる。今は唯呑み要員で、地元の人たちと遠来のお客に、昔の話を繰り返し、楽しい時間を共に過すのが自分の役割。
星野元代議士の顔も見え、市長だった頃の話に花が咲き、愉快な一時を過させていただいた。京都、大阪、東京などからの昔馴染の、それでいて生活の実像を聞いた事もない仲間達と遠い思い出話に時間が過ぎるのを忘れていた。
明日は宮澤先生の能を観に上京する。
アラ古希の、自然消滅の近づいた「時間」を、流れるままを受け止める事の充実感を味わっている。
億万の星の中の、億万の時間の中の、億万の生命の中の、愚にもつかない一つの人生であっても、その時間を生きる当の本人にとってみれば、それなりの重さはある。いくら軽かろうと、ゼロに近かろうと、全くのゼロではないのだろう。
酔眼で満天の星を見ながら、沈黙だけが値千金の時が流れていく。