八石は何を言いたいのかなぁ・・・
新刊の書評欄を見ていて、本を読みたくなる。
文春2月号の載った「羅針」(楡周平)、「見残しの塔−周防国五重塔縁起」(久木綾子)、「ヤクザと原発−福島第一潜入記」この三冊。
特に「羅針」 キャッチャーボートが南氷洋でプロペラに「何か」が巻き付きエンジントラブルに。発電機も止まり、氷付けになってしまう。覚悟を決め、遺書を書き始めた若い船員に敏雄船長が言う。
「あのな、一つ教えてやる。死に神はな、弱いものに取り憑くんだ。一歩前に進めば、それだけ生還に近づく。自分一人の命じゃない。俺がへこたれれば、仲間を危険にさらすと考えるんだ。この脱出行も、船の仕事と同じなんだよ。生き延びることが、仕事であり、君に課せられた義務なんだ」
−−生きることとは何か、働くこと言うことは何か、ストレートに問い掛けてくる長さを感じさせない長編小説−−
だという。
70歳が近くなって、生きる意味と、働く意味を見失い勝ちになる。自分が探し求めていたものがそこにあるのかも知れない。
写真は今日朝の八石山。
四季折々に、この山は何かを語り続けている。