やわらかに柳あをめる・・・

2013年04月27日 風の戯言


 じょんのび村への道沿いの鯖石川の対岸に柳が芽を吹いている。
 石川啄木の
 「やわらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに」が思い出される。

 純粋に彼の世界にはもう入れないが、雪解け時期に緑を運んでくるブナの木と、柳は何かを囁いてくる。
 その囁きを、聴き止める時間を据える心の自由が、まだない。
 ゆったりと流れる時間を・・・

 空に浮かぶ雲と、川のせせらぎの音と、目の前を流れていく風と・・・時間を止めて、その世界に入っていたい。