野尻湖の釣り人

2013年06月30日 風の戯言


 信濃路を走っていると、時折心臓を鷲掴みにされるような懐かしい風景に出会う。
 木の大きさ、林の奥深さが新潟には無い広がりを魅せる。
 
 気の向くままに、野尻湖畔を走ってきた。細い道で車の擦れ違いに苦労する。でも、それがまた人の温かさを感じさせてくれる。
 野尻の奥の方、斑尾高原に上る道があるところ、そこで魚釣りをしている若い人達を見つけた。数人の男女がボートで、岸で釣り糸を垂れ、時間を楽しんでいる。

 こんな時間を、俺は何処かに置いてきてしまった。