海の向こう

2014年09月07日 風の戯言


 突然、心配事が何も無くなった。

 頭の中が「空」になって、修業を積んだ高僧だけが辿り着ける涅槃の世界に迷い込んだようだ。

 しかし、これもまたいいもんだ。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・

 いや待てよ、認知症、痴呆症が悪化したのかな・・・?

 心地よい秋の風に誘拐されて小千谷の山本山を訪れてきた。
 信濃川と魚沼三山を望む光景は何時来ても優しく、西脇順三郎の詩碑が内向きになろうとする心を拡げてくれる。

 午後は鯨波まで海を見に走ってきた。
 戊辰戦争の後、明治帝が立ち寄った「御野立公園」、海に飛び出た岩場から日本海を見るのが好きだ。
 
 高浜虚子 「新潟の初夏はよろしや佐渡も見え」

 もう秋だけれど、海の果てに佐渡の姿も薄く見え、直江津から佐渡に向かう船の姿もあった。

 柏崎は、案外好い所なんだよ。