雲は流れる
子供の頃の教科書に雪の峠を越えて藍沢南城三余堂に学んだ郷土の偉人の話が載っていた。誰だったろう ? 中国撤退の覆面の司令官といわれた飯田中将・・・少し新しすぎるかな?
その石川峠を久しぶりに訪れた。
田中角栄開道の碑の横に愛用の椅子を広げ眼下に魅入る。
柏崎の町の向こうに日本海が広がり、佐渡の島影も見える。
米山の上を流れる白い雲に、心が溶けていく。
通り過ぎる風に、心が洗われる想いがする。
雲は空に遊び、風は通り過ぎゆき、川は流れる。
この大地は宇宙の一つの星、地球のその小さな1点に過ぎないけれど、自分の心はここで安らいでいる。
目の前の、崖の縁のススキが揺らいでいる。