中今 (なかいま)

2015年02月16日 風の戯言


 中今、「なかいま」と読む。

 過去から未来に続く時間軸の中心に「今」あるという日本古来の歴史観を示す言葉、だそうです。
 平安時代編纂の歴史書「続日本記」に由来する、という。

 日経の小さなコラム「政治とことば」に出ていた有村治子女性活躍相の記事に、初めて気がついた。

 気の遠くなるような過去から、いずくまでも続く未来。
 人間は、否、万物は、その瞬間を生きている。

 そして「今」は既に過去になってしまう。

 人間だけが、その悲しさを知っているのだろう。

 いや、そうでないのかも知れない。
 海の中の海藻たちも、その「中今」を精一杯に生きているのだろう。
 
 時にまた、浜辺で遊ぶのもいい。