どこからか、頭の中に曲が流れ込み、静かに、誰かが寂しそうに竹田の子守歌を歌い続けている。
守もいやがる 盆から先にゃ 雪もちらつくし 子も泣くし
盆がきたとて なにうれしかろ 帷子(かたびら)はなし 帯はなし
この子よう泣く 守りをばいじる 守りも一日 やせるやら
はよもいきたや この在所(ざいしょ)越えて むこうに見えるは 親のうち
何でだろう・・・