山形のサクランボ

2015年06月22日 風の戯言


 今年もまた山形の友人からサクランボが届いた。
 家庭用に作っているものらしく、特別に甘い !

 彼が新潟大学探検部にいた頃、熱気球を作って空を飛びたい夢に駆られた何人かが、庭にあった「日本熱気球会館」に泊まり込んでいた。斉藤君はそのリーダーで、30年以上になる昔のことを思いだし、この時期になると美味いサクランボを送ってきてくれる。
 嬉しい話だ。

 当時、俺は「酒乱性人生論」を説き、多くの人を惑わせていた。
 曰く、動物の中で酒を飲むのは人間だけだ。家族も仕事もホゲ出して酒に狂うのは崇高な人間の行為なのだと。
 だから、酒を飲まぬのは「人間じゃねぇのよ」と大学生達に説教を垂れていた。
 中でも、京大生の多くがとち狂っていったのは俺の誇りだった。
 みんな偉くなったけれど・・・。

 過ぎた過去を思い煩らい、まだ来ぬ未来に右往左往するのも、他の動物とは違う人間の特性というか馬鹿らしさなのだが・・・。

 最近、体調も戻り、少しづつ酒が飲めるようになってきた。
 生ビールで始まって熱燗を楽しみ、最後は養命酒で締める。

 養命酒をブランデーグラスで飲んでいると、これがまたカッコいいのだ !