餌と食事
庭が白くなった。
10センチくらいの積雪があり、冬の臭いがしてきた。
まだ雪が重いから凍てつくような寒さにはならない。
「酒乱性人生論」で、動物で酒を飲むのは人間だけだから、酒を飲まないのは人間じゃない・・・嘯いている。
最近になって「餌と食事」を考えるようになった。
動物は、昆虫もそうか?・・・、生きるためには「食わねばならぬ」。だから生きるために食うのが「餌」で、人間が食う「餌」は、出来れば「食事」と言いたい。
美味しいモノを蘊蓄傾けながら食べるのは楽しい。いろいろな場面で必ず「食事」が出てくるのは、出された共通の料理を一緒に食べ、「美味しいですね」なんて抜かしながらコミュニケーションを深める企みがあるからだろう。
家庭でも食事の時間は話に花が咲くのだけれど、賞味期限の蹴れた家庭には「餌」があるだけになる。
「徹子の部屋」で野間ヒロシが子供の頃、家庭が壊れ貧乏だったので公園の草を食べていた、ナンテ話が出ていた。
空腹な子供達、ってのは考えたくない。彼らにも「餌」でなく「食事」を振る舞ってやれる家庭と社会であって欲しい。