没法子 (メイフアーヅ)

2017年05月28日 風の戯言


 浅田次郎の清朝末に題材を得た「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」「中原の虹」「マンチュリアン・リポート」そして第5部「天子蒙塵」が面白い。

 この作家の構想力と言葉の豊富さに目眩がする。

 「天子蒙塵」

 暫く楽しめそうだ。

 没法子 (メイファーヅ)とは「どうしょうもないね」というあきらめの言葉。

 「どんなに辛くても決して没法子とは言わず、運命に逆らい続ける勇気を。さればこそ虫けらでなく人間なのだと」
 
 主人公に西太后が語った言葉として文中に出てくる。