金メダル
スポーツに縁のない自分にとって、オリンピックの金メダルにどれほどの価値があるのか、分からなかった。
ましてフィギアなんて女の子のお遊び程度しか見ていなかった。
しかし、羽生が戦い終わった時に右足首を労るような仕草に、キザと思いながら記憶に残った。
後のインタビューで、まだ痛み止めの薬が離せないのだとの言葉に息が詰まった。
そうだったのか ! みんな僅かなタイムの差に命を懸けていたのか !
平野歩夢のハーフパイプの着地の見切りに、真剣による間合いを感じていたのだが・・・
そう言えば、ブルボン・ウォーターポロクラブの青柳さんが「高みに登れば、風景も違って見えるのかも知れない」だからオリンピックを目指すのだ、と言っていたことを思い出す。
テレビの熱狂が、バカ共の祭りが、少し見えてきたようだ。