結愛地蔵

2018年07月19日 風の戯言

3月、東京都目黒区で起きた僅か5歳児の虐待死のニュースが頭から去らない。

人生はいろいろあるが、親からろくな食事も与えられず、凍り付く夜に外に出されてシモヤケになり生きた5歳の命。

結愛という女の子の、可愛い笑顔の写真とノートに書き残された「もうおねがい ゆるして ゆるしてください」という幼子の叫びが心を搔き毟る。

自分の子供の頃にはそんなことは無かったはずだし、何か縁のある子でも無い。

何もすることが出来ず、ただ祈るしか無いというのも切ない話だった。

ふと思いつき、小さなお地蔵さんを手配し、近くの周広院に納めさせて貰った。

住職(東堂)は門の所にある「子安地蔵(観音)」の前を選んで、そこに安置してくれた。

俺は勝手に「結愛地蔵」と名付けている。

手を合わせるところがあるというのは、人の心を安らげる。