蚊帳の外

2018年07月22日 風の戯言

夜も暑くて、夕涼みなんて洒落ていられなくなった。

毎日、庭に出ては星空を眺めているけれど、不思議なことに虫がやってこない。
虫がいなくなったら、蛙もいなくなった。
久し振りに、腹を空かせた雨蛙が足下で餌を強請っていたけれど、俺は虫けらだけど虫じゃない。

畑にゃなんかあるだろう、と虫に食われた野菜の葉っぱに乗せてやった。

蛙がいなくなったら蛇がいなくなった。

山はどうなっているのか、最近は道路にへばっている動物たちの死骸も少なくなった。

夏の夕暮れに近くの山を波のように伝わって行く蝉の声も聞かなくなった。

家の畑は油蝉の産地だったのが、いつの間にか空蝉のカラも見なくなった。

木まで変わりかけ、無花果の葉が枯れ始め、柘植の葉も黄色くなっている。
今まで見たこともない姿だけれど、何が始まっているのだろう。

何とかなるさ、自然だもの。とは言うけど、何とかうまく行くのかなぁ・・・。