俺は少年の頃、歌人であった。
晴れた日は東京恋し 電車の音と鴻巣辺りの麦の色
初恋の人を胸にしまいながら・・・15,6才の頃だったと思う。
俺の叔父貴はアララギの歌人であった。
絶ち難き悩み抱きて深大寺の夕暮るる坂を一人登りく。
一幅の絵だね。