「弧将」Song of the Sword 蓮池薫訳
韓国の作家 金薫(キム・フン)の「弧将」原題は「刀の詩」Song of the Sword 蓮池さんが翻訳した小説。文禄・慶長の役で日本軍を破った李舜臣の第一人称による小説。
王に信頼されず、その有能さは余人に代え難く、部下にも信頼されず、ただ日本軍と戦い勝利することだけが求められ、孤独の中にその任務を遂行する。
自分の任務を識り、定め、いそしむことを楽しみ、勤め励むのは不死の境地である。
雑音を発する者には死を与えよ。
夜になって、やっと体調が戻り、本の世界に沈み込む。活力が湧き出てくる。
以前にも読んでいたのだが、その重さに耐えられなかった。
弧将の独り言の裏に蓮池さんの苦しみが重なってきている・・・そんな感じ。
写真は庭に咲き始めたクロッカス。
陽が当たって時には黄色の花が手をイッパイに広げて咲いている。