小さな偽善の記憶

2020年08月09日 風の戯言

ノートルダム清心女子学園元理事長 渡辺和子さんの本を時折開いている。

中村元「真理のことば」とごちゃ混ぜになって頭の中が整理できていない。

「置かれた場所で咲きなさい」に「冬がきたら」という坂村真民の詩がある。

  冬がきたら
   冬だけが持つ
    深さときびしさと、静けさをしろう

     冬は・・・
      孤独な私に与えられた宝の壺である

自分はまだ78歳の若造だが、こんな言葉もある。

  老いは悲しいことばかりではない。
   人間関係を「量から質」に変え
    自分を豊かにすることができる。

人間は、全てのものがそうであるように命がある。
  人は生まれ、葉を伸ばし、花が咲き、やがて枯れる。
    足がもつれ、言葉がもつれ、病に倒れ、やがて枯れてゆく。
      死は哀しいことではなく、生が完成して、再び自由になる日なのだと思う。

葬式の時、皆が悲しい顔をするのは死者に対する思いやりであり
  みんなが嬉しそうに笑っていると、死者が「ムカッ」としてまた生き返ったら、話がややこしくなるからだ。