蒼穹の昴
先週少し飛ばしたら週末は仮死状態。
ベッドで夢現状態で何回目かの「蒼穹の昴」にきづり込まれていた。
いい歳こいて、こみ上げてくるものを抑えることも出来ず、読み耽っていた。
「人は信ずべし、信ずるべからず」
小説の中で伊藤博文が会津の生き残り芝少佐に伝えた言葉だ。
「人は愛するに足り、誠は信ずるに足る」
これはアフガンで死んだ中村哲の言葉。すごいなぁ。
人を信ずることはできるが、人に信じてもらうのは至難の業。仕方ないね。
康有為が残した言葉
「改革は自強」、自らを悟り、自らを鍛え強めることのほか改革はありえない。
運とかそんなものは自己の改革に全く関係ない、人間を取り巻く環境の一種でしかない、という。
歴史とフィクションの判別もつかないまま、浅田次郎の世界に埋没てしまった。
棺の中に「中原の虹」と「蒼穹の昴」を入れて貰えば、俺はあの世でも退屈しないで生きていられる。
言葉の破片をかき集めて、おもいつくまま張り付けて生きている。
人は優しくさえあればそれでいいと浅田は言うけれど、俺には「愛」が解らない。
初期仏教の「愛」には多少辿り着いている気もするのだが。