今夜もニニ・ロッソに浸っている。 「ゴンドラの唄」が迫ってくる。
古い日本に唄には、長く歌い継がれた日本の唄には何故か悲しい調べが漂う。 生きていれば、誰だって1度や2度死を思い詰めたことはあるだろう。 そんな絶望の中からフラフラと生き延びてきた苦い思い出が這い上がってくる。 だから、そんなに簡単に死ねないんだ。
薄っぺらな紙のような今の歌には馴染めない。
あぁ、森繫の歌が聴きたいな。 知床旅情、琵琶湖周航の歌、そしてゴンドラの唄。