3.11が近づいた。 あの後、南相馬の海に鎮魂の詞をあげに行ってきた時の光景が忘れられない。 街は跡形もなく消え、船は道路に乗り上げ、民家に人影はなかった。 農家の家と庭はそのままで、草は伸び、人影は消えていた。
こんなバカな話があるか!
人は怒りを忘れ、人は嘘を付き、言い訳して、他人も自分も騙している。
月は上り、陽は沈む。