帰り道

2023年10月04日 風の戯言

何時もの夕方の散歩の帰り、赤トンボと一緒に歌を歌いながら帰ってくる。
赤トンボの寿命は長く、数か月に渡るという。
故郷の深田で生まれ、夏の暑い時期は深山で暮らし、秋少し涼しくなると故郷に戻ってくる。

目玉と羽と尻尾だけみたいだが、意外と言葉が通じる。
歩く速度に合わせて手の先を翔び、何やら小声でいきなり聞いてくる。
「お前、退屈していないかい?」

此奴はイキナリ痛い所を突いて来る。
鯖石川の堤防で、俺は考え込んで、しゃがみ込んでしまった。

写真上は安田 明神にて
  中は 堀から与板峠の山道にて
  下は 我が家の茅が朝日に輝いていた時