石塚佳吉 72回忌

2024年04月10日 風の戯言

小学三年生の自分を玄関まで送りだし、30分で学校についたら「父急病」の知らせ。
冗談にも程がある。
12違いの兄はまだ二日酔いで寝ている筈。

死に顔は見ていたのに、記憶に全くない。
村総出で、幟を建てた行列が焼き場迄続いた。
お斎は賑やかで、その違和感の中で俺は酒の味を覚えた。

4月10日は、俺のヤケクソみたいな人生の、いろいろな出発点になった。
命を惜しいとは思わない、そんなに価値のあるモノとも思えない。
だからかも知れないが、俺には「愛」というものが解らない

病床の妻を見舞うたびに、いつか彼女を本当に幸せだった幼いころの御両親の元に返してやりたいと、今はそんなことを願っている。

夕方、自分の菩提寺周広院で一人法事。