孵化したばかりのスズメの子が、親につ添われて庭に遊びに来ている。 僅かばかりの、芝生に撒いた古米が貴重な食料となっているらしい。 まだ嘴の黄色い子スズメが親に餌を強請っている。
「ご飯くれ!」と「ありがとう!」を一緒にしたように羽を震わせている。 中には口に帆奪って、子スズメの待つ巣に飛んで帰るスズメもいる。
暫くスズメの来襲が途絶えていたので、窓辺にぶつかって強請る豪の者は居なくなった。
ただ、部屋の中の俺の顔を見ると、モノノケに会ったように逃げて行く。
可愛いんだか、憎たらしいんだか・・・