赤い夕陽がガードを染めて ビルのむ向うに沈んだら 街にゃネオンの花が咲く おいら貧しい靴磨き アーアー夜になっても帰れない♫
下加納の鯖石川に架かる橋のたもとで、久し振りの夕陽を見ていたら、70年も遠い昔の宮城まり子の歌が勝手に頭の中で流れ始めた。「ガード下の靴磨き」
夕陽がどっちに沈んだのか思い出せないが、今からは想像もしようもない神田神保町界隈の都電や自転車の走る音の風景が思い浮かぶ。
こんな絵のような世界に浸っているようじゃ、俺もあんまり先は長くないな。