ジャイナ教
宮田さんから「ジャイナ教」を教わった。
全く、クセのある彼の博覧強記には恐れ入る。
ジャイナ教は、インド発祥の伝統宗教で、徹底した「不殺生」や「禁欲」「苦行」などの「自己克服」を重視するらし。
紀元前6~5世紀頃、仏教とほぼ同時期に成立したらしい。
堀澤祖門老師の「人間、ギリギリのところで生きると何かが見えて来るんだよ」という言葉を思い出す。
徹底した不殺生主義・菜食主義。
どんな命も奪うことを禁じ、人間だけでなく虫や微生物、場合によっては空気中の生物も殺さないよう配慮しているという。
動物や昆虫、魚等と「命」を共にしていた時代、それを「愛」と呼び、墨子の「兼愛」に繋がり、直江兼続の兜の「愛」は何処で繋がるのか?
ジャイナ教徒は、伝統的に商業や金融業に従事する人が多いという。
戒律の厳格さが、社会的側面として「信頼」の裏付けとなっているのではないか?
無原則の自由は、信頼に欠け、むしろ行動の自由を束縛する。
歴史的に見れば、殆どの宗教は同じ時期に発生しているように見える。
人間が、己の人生を考え始めた時期が同時期だとしたら、面白過ぎる。
それも、インドや中国などアジアに偏っているようだ。
AIを考えながら、宇宙の広がりをニュースで聞きながら、日常生活の雑音の中から、人間と言う途方もない存在に、益々興味が沸いてきている。
写真は朝4時過ぎの、何時もの鯖石橋から。
また暑い日が始まる。