雪の降る街・・・

2014年12月13日 風の戯言

 雪の降る街を・・・

 じょんのび村からの帰り道、前後の脈絡もなく歌を歌い始めていた。
 
  雪の降る街を 雪の降る街を
  想い出だけが 通りすぎてゆく
  雪の降る街を
  遠い国から おちてくる
  この想い出を この想い出を
  いつの日か包まん
  あたたかき幸福(シアワセ)の ほほえみ

 歌詞はほとんど忘れているけれど、メロディは消えない。

 なんで、突発性記憶回復が起きたのかなぁ・・・。

 思い当たるのは文春新年号に掲載された沢木耕太郎の「深い海の底に−高倉さんの死」に、妻であった江利チエミが童謡を歌うシーンを思い出していたのだろう、と思う。

 
 窓から雪景色を見つめていると、得体の知れない悲しみが襲ってきた。

 今、ロスラテーノスの「太陽への道」を引っ張り出して聴いている。
 おおらかで暖かい、アンデスの心が伝わってくる。

 生きる希望は深い悲しみの中に築かれるものなんだろう。