母の待つ里

2024年09月30日 風の戯言

実は、母親のことはよく知らない。
母の顔を知ったのは、戦前新嘗祭で粟を陛下に献上した時の皇居前での記念写真。
母の名前も、大学卒業の時父母の氏名欄に母の名前を書かなければならなった時、初めて知った。
我ながらどうかと思うが、知らなかったのだ。
母は「おっかちゃん」だった。

その母親も、妻が生まれるのを見届けて亡くなった。
そうとしか考えられない。
昭和22年4月の7日と22日。
我5歳の時。

浅田次郎の「母の待つ里」。
この作家の好きな小説は張作霖を主人公にしたもの。
だから、この本は違和感が大き過ぎた。

この本の主題のように、今考えると仕事にのめり込み「幸せとは何か」を見失っていたのかも知れない。
でも、俺にとって仕事は楽し過ぎた。

いろいろな思い出が流れて行く。
そして、明日はからはもう10月。