無罪判決
介護者が電車にひかれ、その事故で損害賠償を求められていた裁判で無罪判決が出たようだ。
他人事でなくなってきた。
と同時にいろいろ考えさせられる事故でもある。
世の中の全てが変わりつつある中で、「長寿」は既に幸福ではなくなってきている。問題発言であることはわかりきっているが、死の価値が変わってしまったのだ。「惜しまれつつ逝く」というのが本来の『幸福な死』なのだろうが、介護に疲れ果て、自らの死を選ばざる末期というのは当事者双方にとって哀しすぎる。
「70歳死亡法案可決」なんてバカな話も書いた。「ソイレント・グリーン」の背景のような人間の終末処理場も必要なのかも知れない。
哀し過ぎる話になった。
人間とは何か?
今まで「正」と信じてきた倫理と価値観が変わらざるを得ない時に来ている。
十字架を背負ってでも、人を救う宗教が必要なのだろう。
自然の中で生きてきた日本人古来の人生観が人を救うのかも知れない。