年寄りの読書

2016年12月18日 風の戯言


 書棚から古い本を引っ張り出したり、倅からの宿題本だったり、
仕事上で目を通しておかなければならない、買ったばかりの本だったり、休日はどれから読むか、迷うのも楽しみの一つ。

 宿題本「カストロ 銅像なき権力者」戸井十月が面白く、本当はメモ付けながら読みたいのだが、次の順番を買ったばかりの「エクサスケールの衝撃」が待っているし、カストロの中にはヘミングウェーの「老人と海」が顔を出し、またまた「日はまた昇る」や「誰がために鐘は鳴る」に走りたくなり、少し時間のある休みは騒乱状態になる。

 高齢者の読書の楽しみは、読んだ後から忘れてしまう能力。
 だからどんな本も新鮮、菜は頭なんだが「読んだような記憶」が所々に残っている。
 記憶に残っているのは「言い回し」だけ、要点もスジガキも削除されている。

 古い本は、妙な新鮮さ・・・いや腐りかけた・・・そんな感じ。

 昔はイライラしたが、最近はほんのりと耐えている。年の功だね。

 「エクサスケールの衝撃」は正真正銘の衝撃度。後が楽しみだ。、