明日は2.26事件
記録的な暖冬で原田常冶「気温の周期と人間の歴史」の巻末にある諏訪湖の記録では1443年から1974年までの530年間にお神渡りがなかった年が47回ある。だから暖冬といって殊更に驚くこともないのだろう。自然界の乱数の凄さと言うこと、なんだと思う。
で、明日は2.26事件の起きた日。東京に雪の降っている写真が印象に残る。唱和11年、1936年。俺が生まれる6年前の出来事、だ。
北越銀行柏崎支店の丸山支店長に薦められて半藤一利の「昭和史」を読んでいる。戦前編は辛いので戦後編から読み始めたが、これもやはり辛い。敗戦が決まった瞬間に日本は化学変化を起こしてしまったようだ。硫黄島や沖縄での戦闘が不思議に思える。自らの努力も夢も未来も全てを捨てて散った人達の想いは何処に行ってしまったのだろう。
夢や想いは語られることもなく、無責任な解説だけが横行している。豊かさの中で多くのものが失われているように思えてならない。多分、もう修復は無理なのだろう。時代は変わる、ということか。