3.11 6年
無性に海が見たくなり、刈羽と西山を走り海を見に行ってきた。
海カフィでコーヒーを飲んでいると空は晴れ米山が覗き始めた。
店を出て写真を撮っているときに丁度「黙祷」の時間になった。
3.11の春、神主の社員と南相馬の海に祈りを捧げに行った。
祝詞をあげ、人の声に振り向くと、そこにお婆ちゃんが立っていた。今まで誰もいなかった場所に・・・。そこに街があったのだという・・・。
何事もなかったように、その日の太平洋の海は蒼かった。
船が道路脇に乗り上げ、無人の家や田畑に無残な草が伸び始めていた。
津波に命を奪われた人達、未だ行方の分からない人達、故郷を追われ各地に避難している人達、多くの人達がいる。
現実を直視し、失敗を資産としていかない限り、未来はないのだろうが・・・。