窓を開ければ・・・

2017年05月07日 風の戯言


 裏の窓を開けると、蛙たちの声が忍び込んでくる。

 最近は、あの合唱に詩情を感じなくなった。

 それでも、椅子でぼんやりしていると、
  認知症が進んだ俺の胸に入り込んでくる。

 何処かに、俺の繊細な魂の遊ぶところがあるはずなのだが、
  訪ねてみても、みんな崩れ去っている。

 もう少し、ゆっくりと時計の針を回すことなんだろう。
  秒針、なんて馬鹿なことを考えた人達を罵りたくなる。

 時間なんて。明け六つと暮れ六つがあればそれでいいんだ。

  「今、何時(なんどき) ? 」

   「さぁ・・・? 」

  痴呆症が、Happy な時代に引き戻してくれる。

 写真は高柳町岡田からの鯖石川
  高柳にはまだこんな風景が残っている。